はじめに

2025年11月7日、金融庁の金融審議会「暗号資産制度に関するワーキング・グループ」第5回会合で、暗号資産レンディング事業を金融商品取引法の規制対象とする方針が示されました。
画像をクリック・タップで【金融庁金融審議会「暗号資産制度に関するワーキング・グループ」(第5回)の開催について】のページへ
私自身、NEXOでのレンディング運用を3.5年以上続け、約2,600ドルの利息を得てきた実践者として、この規制変更は看過できない重要な転換点だと感じています。
年内(12月)にも報告書が取りまとめられる見通しであり、ビットレンディング、PBR Lending、スマートクリプトレンディング、NEXOなどのレンディングサービスを利用している方は、必ず理解しておくべき内容です。
ただし、慌てる必要はありません。
規制施行までには少なくとも1年以上の猶予があり、冷静に情報を収集しながら対応を考えれば十分です。
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1. 暗号資産レンディングの抜け穴とは?金融庁が問題視した仕組み
1-1. 「管理」と「借入れ」の違い
現行の資金決済法では、暗号資産を「管理」してステーキングに供する行為は暗号資産交換業の登録が必要です。
しかし、「借り入れる」という形式を取れば「管理」に該当せず、無登録で事業を行えるという抜け穴が存在していました。
具体的な問題点:
- 分別管理義務が適用されない
- コールドウォレット管理義務がない
- 利用者が事業者の信用リスクを全面的に負う
- 価格変動リスクへの保護がない

1-2. 金融庁が問題視した事例
金融審議会の資料によると、以下のような問題が確認されています:
- 年利10%台の高利回りを約束するサービス
- 年単位の貸出期間で返還を制限するケース
- 再貸付先の貸倒れリスク管理が不十分な事業者
- スラッシング(ステーキング罰則による資産没収)リスクの説明不足
2. 金商法で何が変わる?新レンディング規制の全貌
2-1. 金商法適用で課される義務
レンディング事業者には以下の義務が課される見込みです:
1. リスク管理体制の整備
- 再貸付先やステーキング委託先のリスク管理
- 保管する暗号資産の安全管理体制
2. 顧客保護措置
- 顧客へのリスク説明義務
- 広告規制の適用
- 適合性原則の適用
3. 報告・監督体制
- 金融庁への定期報告
- 監督・検査の対象化
2-2. 適用除外
対公衆性のない借入れ(機関投資家間の取引など)は規制対象外とされています。
2-3. 業界の懸念
bitFlyer共同創業者の加納裕三氏は「イノベーション1に対して規制が9くらいの割合」と指摘。
国内交換業者の約9割が赤字経営という現状で、さらなる規制強化により「業界が存続できない」との危機感を表明しました。
金融審議会でコメントさせていただきました
— 加納裕三@bitFlyer (@YuzoKano) November 7, 2025
委員の皆様は、ぜひ取引所や顧客の話を聞いて現場を知って欲しいです。海外規制とのバランスを考慮して欲しいです… https://t.co/7tiS7T0lWh
3. 国内レンディングサービスへの影響
3-1. BitLending(ビットレンディング)
サービス概要:

- 運営:株式会社J-CAM(暗号資産専門誌「Iolite」発行)
- 開始:2022年2月
- 年利:BTC/ETH/XRP 8%、ステーブルコイン 10%
- 最低期間:1ヶ月
- 特徴:四半期ごとの運用レポート公開
- 自動複利運用: 利息が自動的に再投資されるため、長期運用で有利になります。
- 手間ゼロで始めやすい: 知識不要で最短1ヶ月から運用可能、途中解約も柔軟です。
想定される影響:
✅ プラス面
- 既に運用レポートを公開しており透明性確保
- 業界専門メディア運営のノウハウが活きる
⚠️ 課題
- 分別管理義務等のコスト増加
- 高利回り(8-10%)維持が困難になる可能性
📊 予測: 年利が現行の8-10%から6-8%程度に下がる可能性
3-2. PBR Lending(PBRレンディング)
サービス概要:

- 運営:PortobelloRoad株式会社
- 年利:通常プラン 10%、プレミアムプラン 12%
- 対応:BTC、ETH、ADA、XRP、USDT、USDC
- 運用開始がスピーディー: 申請から貸出開始までが早く、大手取引所より待ち時間が短いです。
- 柔軟な期間設定: 1ヶ月から始められ、更新手続きも簡単です。
想定される影響:
⚠️ 大きな影響を受ける可能性
金融審議会の資料で「年利10%台の高利回りを約束するサービス」が問題視されており、PBR Lendingの12%という利率は特に注視される可能性があります。
具体的な懸念:
- 高利回りの維持が困難
- 運用方法の詳細開示が求められる
- プレミアムプラン(1年ロック)への規制強化
📊 予測: 現行の12%から8%程度への利率引き下げ、またはサービス内容の大幅な見直しが必要になる可能性
3-3. スマートクリプトレンディング(SCL)
サービス概要:

- 運営:ミライジング株式会社
- 開始:2025年6月(最新のサービス)
- 年利:
- USDT/USDC:10-15%(1ヶ月~12ヶ月で段階的に上昇)
- BTC/ETH/ADA/TRX:7-12%
- 特徴:自動更新で利率が段階的にアップ
- 常時募集と柔軟なプラン: いつでも申し込みができ、1ヶ月~12ヶ月の期間から選択可能。自動更新で利回りが段階的に上昇するオプションあり。
- 多様な銘柄対応: BTC、ETH、ADA、TRON、USDC、USDTの6銘柄を扱い、特にTRONはSCL限定でレンディング可能。
想定される影響:
⚠️ 大きな影響を受ける可能性が高い
スマートクリプトレンディングは国内最高水準の年利15%を提供しており、今回の規制案の問題視対象に最も該当します。
懸念点:
- 年利15%という利率: 金融審議会が問題視する「年利10%台の高利回り」を大きく超える
- サービス開始が2025年6月: 運用実績が短く、規制対応の準備期間も限られる
- 自動更新システム: 長期ロックへの誘導が「年単位の貸出期間で返還を制限するケース」として指摘される可能性
- 運用方法の開示: 透明性確保や運用方法の詳細開示が求められる可能性
📊 予測:
- 規制に対応して大幅な見直しが必要になる可能性が高い
- 年利15%から6-8%程度への大幅な引き下げ
- サービス内容の変更(ロック期間の短縮、分別管理の導入など)
- 新規サービスのため規制対応コストの負担が大きい
⚠️ 利用者への注意: スマートクリプトレンディングは魅力的な高利回りですが、規制強化の影響を最も大きく受ける可能性があります。
ただし:
- 2025年11月時点では、少なくとも1年以上の時間的猶予がある状況です
- 事業者が規制に対応すれば継続可能
- 報告書の内容を見てから判断しても遅くない
- 今すぐ出金する必要はない
規制環境の変化を注視しながら、情報収集を継続することをお勧めします。
3-4. 国内取引所のレンディング
主要取引所の現状:
- BITPOINT(ビットポイント):最大100%(キャンペーン時)、通常3-5%程度
- SBI VCトレード:最大99%(キャンペーン時)
- bitbank:3%程度(1年契約)
- GMOコイン:3%程度(不定期募集)
想定される影響:
✅ 比較的影響が小さい
国内取引所は既に暗号資産交換業者として金融庁の監督下にあり、分別管理義務などを遵守しています。元々控えめな年利設定(通常3-5%程度)のため、大幅な変更は不要と予想されます。
BITPOINTユーザーへの影響:
- キャンペーン時の高利率(100%等)は今後制限される可能性
- 通常の3-5%程度のレンディングは継続可能と予想
- 既に規制に準拠した運営のため、追加対応コストは限定的
4. 【NEXO・海外勢】日本のレンディング規制でどうなる?
4-1. 海外業者の扱い
金融審議会の資料では、外国の無登録業者についても言及されています。
重要なポイント:
日本語サイトでの勧誘は規制対象
- 行政による警告・公表
- アプリストアへの削除要請
「勧誘なし」取引の扱い
- 勧誘なしに本邦居住者からの注文を受ける取引は認められる方向
4-2. NEXO利用者への影響
私は2021年からNEXOでレンディングを実践してきました(約2,600ドルの利息収益)。実際のユーザーとして、NEXOの日本語対応状況を正確にお伝えします。

NEXOの日本語対応の実態:
- 新規会員登録ページ:英語のみ
- ログインページ:日本語あり(初回は英語表示、日本語設定後は日本語で表示)
- ログイン後のダッシュボード:ほぼ全て日本語
- レンディング、通貨交換、先物取引など:全て日本語で利用可能

つまり:最初の登録だけ英語、その後は完全に日本語で取引できる状態です。
規制リスクの評価
この状況は、金融庁の規制観点から見るとグレーゾーンにあります。
懸念される点:
- ログインからは完全日本語対応
- 実質的な日本向けサービス提供と見なされる可能性
過去の規制事例:
最大手の海外取引所Binanceは、2018年と2021年の2度にわたって金融庁から警告を受けました。

- 2018年:日本語サイトでの無登録営業が問題視され、警告後に日本語サイトを削除
- 2021年:再度警告を受ける
画像はコインポストの記事から引用
その後、Binanceは日本市場に正式参入するため、金融庁への登録を完了し、2023年に「Binance Japan」として正式にサービスを開始しました。
同様に、Bybitも金融庁から複数回の警告を受け、2025年10月31日に日本居住者の新規登録を停止する措置を取っています(既存ユーザーは継続利用可能)。
これらの事例から、NEXOも同様の対応を求められる可能性があります。
想定されるシナリオ
📊 私の見解(リスク評価):
シナリオ1:警告・日本語対応の削除要請(可能性あり)
- 金融庁がNEXOに対して警告を発出
- NEXOが日本語ダッシュボードを削除
- 既存ユーザーは英語版で継続利用可能
シナリオ2:日本市場からの部分的撤退(可能性あり)
- NEXOが日本IPからの新規登録を停止
- 既存ユーザーは継続利用可能
シナリオ3:完全撤退・IPブロック(可能性は低い)
- 日本市場から完全撤退
- 既存ユーザーも影響を受ける
シナリオ4:現状維持(可能性は低いが、ゼロではない)
- 特に規制なし
タイムライン
- 2025年12月:金融庁の報告書取りまとめ
- 2026年:法案提出・審議
- 2026年後半~2027年:法施行
重要:2026年11月までの施行予定のため、現時点(2025年11月)から約1年の時間的猶予があります
⚠️ NEXOユーザーへの推奨事項
私自身、3.5年以上NEXOを利用し、素晴らしいサービスだと実感しています。
今の段階で推奨すること:
1. 情報収集を継続
- ✅ 金融庁の報告書(12月)を必ずチェック
- ✅ NEXOからの公式アナウンスに注目
- ✅ このブログでも最新情報を発信します
2. 冷静に様子を見る
- ⚠️ 慌てて全額出金する必要はない
- ⚠️ 規制の具体的内容が明らかになってからでも遅くない
- ⚠️ 少なくとも2026年前半までは現状維持で問題ないと考えます
3. リスク分散は検討(急ぐ必要はない)
- 💡 全資産を一つのサービスに集中させない(基本原則)
- 💡 国内サービス(BITPOINT等)との併用も選択肢
- 💡 ただし、これは規制対策というより、一般的な投資の基本
私の対応方針:
- ✅ NEXOでの運用は継続
- ✅ 規制の動向を注視しながら、柔軟に対応
- ✅ 報告書の内容次第で戦略を見直し
- ✅ 国内サービスとの併用も視野に(ただし急がない)
現時点では「様子見」が賢明な判断だと考えています。
NEXOは優れたサービスであり、規制リスクはあるものの、今すぐ行動を起こす段階ではありません。金融庁の報告書(12月)を待ち、冷静に対応していきましょう。
5. ステーキングは規制対象外?レンディングとの違いを徹底比較
高利率だけど規制の心配は不要
この記事を書いていたところ、妻から「ATOMやDOT、FLRも年利10-20%と高利率だけど、今回の規制は大丈夫なの?」という質問を受けました。
結論:ステーキングは今回の規制対象ではありません。
ステーキングとレンディングの違い
| 項目 | レンディング | ステーキング |
|---|---|---|
| 仕組み | 事業者に暗号資産を貸し出し | ブロックチェーンの承認作業に参加 |
| 収益源 | 事業者の運用益・再貸付利息 | ブロックチェーンのブロック報酬 |
| 資産の所有 | 事業者が借入れ(所有権移転) | ユーザーが所有したまま |
| 今回の規制 | 金商法の規制対象 | 規制対象外 |
| 分別管理 | 対象外(問題点) | 多くの国内取引所で対象 |
高利率ステーキング銘柄の例
ATOM(Cosmos)

- 年利:16-22%程度
- 仕組み:Cosmosネットワークのインフレ報酬
- 国内対応:GMOコイン、BITPOINT等でステーキング可能
- 規制影響:なし
DOT(Polkadot)

- 年利:14-20%程度
- 仕組み:Polkadotネットワークのステーキング報酬
- 国内対応:bitFlyer、GMOコイン等でステーキング可能
- 規制影響:なし
FLR(Flare)

- 年利:10-15%程度
- 仕組み:Flareネットワークのデリゲーション報酬
- 国内対応:SBI VCトレード等でステーキング可能
- 規制影響:なし
- 特徴:比較的新しいネットワークだが、国内取引所で扱いあり
その他のステーキング対応銘柄:
- ETH(イーサリアム):年利3-5%程度(国内取引所で広く対応)
- SOL(ソラナ):年利5-7%程度
- XTZ(テゾス):年利5-8%程度
- ADA(カルダノ):年利3-5%程度
この他にも多くのステーキング対応銘柄があります。各取引所で対応状況を確認してください。
なぜステーキングは規制対象外なのか?
1. 「借入れ」ではない
- 今回の規制は「暗号資産の借入れ」形式のレンディングが対象
- ステーキングは資産を貸し出すのではなく、ブロックチェーンの承認作業に使用
2. 分別管理が可能
- 多くの国内取引所では、ステーキング資産は分別管理の対象
- 事業者破綻時も保護される可能性が高い
3. ブロックチェーンプロトコルからの直接報酬
- 報酬はCosmosやPolkadotのプロトコルから直接支払われる
- 事業者の運用益に依存しない
現行の資金決済法でも認められている
金融審議会の資料でも、暗号資産を「管理」してステーキングに供する行為は、暗号資産交換業の登録があれば合法的に提供可能とされています。
つまり:
- ✅ GMOコインのATOMステーキング(年利18%程度)→ 問題なし
- ✅ BITPOINTのATOMステーキング(年利16%程度)→ 問題なし
- ✅ SBI VCトレードのFLRステーキング(年利10-15%程度)→ 問題なし
- ✅ その他の国内取引所のステーキングサービス全般→ 問題なし
- ⚠️ スマートクリプトレンディングのUSDTレンディング(年利15%)→ 今回の規制対象
レンディング規制後の戦略
今回の規制強化により、レンディングの利率が大幅に下がる可能性があります。
一つの選択肢として、ステーキングへの移行も検討価値があります:
メリット:
- ✅ 規制の影響を受けにくい
- ✅ 分別管理対象(取引所による)
- ✅ 高利率を維持しやすい
- 高利率:ATOM、DOT等(年利15-22%)
- 中利率:FLR、XTZ、SOL等(年利5-15%)
- 安定的:ETH等(年利3-5%)
- この他にも多くのステーキング対応銘柄あり
- ✅ 国内取引所で安全に運用可能
デメリット・注意点:
- ⚠️ 価格変動リスクはレンディングより大きい可能性あり(実体験)
- 私自身、ATOM/DOTステーキングで元本割れ中(各数万円程度の少額投資)
- 年利20%の魅力に惹かれたが、購入タイミングが悪く価格下落
- 少額での実験的投資だったため、損失は限定的
- しかし、もし大金を投じていたらと思うと恐ろしい
- まずは少額(ポートフォリオの数%)で試すべき
- ⚠️ ロック期間がある(通常7-28日)
- 価格が下落しても、すぐには売却できない
- ⚠️ スラッシングリスク(不正行為による資産没収、稀)
- ⚠️ 銘柄選択とタイミングが重要
- ATOM、DOT等の主要銘柄でも価格変動は大きい
- 「いつ買うか」が「何を買うか」より重要
私の実体験から言える真実
NEXO(年利8%、3.5年で2,600ドル利益)と比較すると:
| サービス | 年利 | 投資額 | 実際の結果 |
|---|---|---|---|
| NEXOレンディング(BTC/ETH) | 8% | 主要ポートフォリオ | ✅ 着実に利益(2,600ドル) |
| ATOMステーキング | 20% | 数万円(数%) | ❌ 元本割れ中 |
| DOTステーキング | 15% | 数万円(数%) | ❌ 元本割れ中 |
結論:地味でも確実な方が、長期的には勝つ
そして、新しい高利回り投資を試すなら、必ず少額から始めるべき
高利回りに惹かれる気持ちは分かりますが(私もそうでした)、価格変動リスクを甘く見てはいけません。
ただし、もし今の価格が底値だとしたら?
今後、ATOM/DOTの価格が回復・上昇すれば、インカムゲイン(年利20%のステーキング報酬)とキャピタルゲイン(価格上昇益)の両方で大きな利益を得られる可能性もあります。
これが暗号資産投資の難しさであり、面白さでもあります。
ステーキングを始めるなら:
- まずは少額(数万円程度、ポートフォリオの数%)で試す ← 最重要
- 価格が下落局面で購入する(高値掴みしない)
- 長期保有の覚悟を持つ(短期で利益を期待しない)
- 元本割れしても「勉強代」と割り切れる金額に抑える
私の場合、少額だったからこそ「失敗しても学びになった」と前向きに捉えられています。
もしATOM/DOTに数十万円~数百万円を投じていたら、今頃大変なことになっていたでしょう。
私自身の実体験:最悪のタイミングで購入
実は、私自身もATOMとDOTのステーキングを実施していますが、購入タイミングが悪く、大幅な価格下落により元本割れの状態です。
投資額自体は少額(各数万円程度、ポートフォリオ全体の数%)ですが、年利16-20%という魅力的な利回りに惹かれてステーキングを始めたところ、アルトコインの価格変動リスクの大きさを身をもって体験しました。

図:ATOMの価格推移チャート トレーディングビューより引用しました。
※黄色の縦線が私の購入タイミング(2023年12月)
チャートから分かる失敗:
- 購入時、ストキャスティクスRSIは「買われすぎゾーン」の上部
- しかもデッドクロス直後という最悪のタイミング
- その後、予想通り価格は下落
理想的な購入タイミングは:
- ストキャスティクスRSIが「売られすぎゾーン」の下部
- ゴールデンクロスが発生
- 2本の線が共に上向き
⚠️ 現実: これらの条件を満たして買っても、「まだ下がる」ことはよくあります。底値は後から見て初めて分かるものです。
年利20%の魅力に目が眩み、テクニカル指標を無視した結果です。投資額は数万円(ポートフォリオの数%)だったため、損失は限定的ですが、良い勉強代になりました。
教訓:高利回りに飛びつく前に、チャートをしっかり確認すべし。
私の見解:分散投資の一環として
レンディング規制後は:
- 安定重視:国内取引所のレンディング(年利3-5%)→ BITPOINT等
- 利回り重視:国内取引所のステーキング(年利3-22%)
- 高利率:ATOM、DOT等(年利15-22%、少額で)
- 中利率:FLR、XTZ、SOL等(年利5-15%)
- 安定:ETH等(年利3-5%)
- 海外サービス:NEXO等(様子見しながら継続)
このように、ステーキングとレンディングを組み合わせた分散投資が、規制環境下での賢い戦略になると考えています。
ステーキングは規制の影響を受けにくいため、レンディングの利率低下後の有力な選択肢として注目すべきでしょう。
6. レンディング利用者が今すぐ確認すべきこと
6-1. 現在の運用状況の棚卸し
チェックリスト:
- □ 利用しているサービスは?
- □ 貸出している暗号資産の種類と数量は?
- □ 現在の貸出期間と年利は?
- □ 途中解約は可能?手数料は?
- □ 返還にかかる日数は?
- □ 分別管理されているか?
特に高利回りサービス(年利10%以上)利用者は注視:
- スマートクリプトレンディング(7-15%)
- PBR Lending(10-12%)
- ビットレンディング(8-10%)
これらのサービスは今回の規制で影響を受ける可能性があります。ただし、報告書の内容を見てから対応を判断しても遅くありません。
6-2. リスク管理の重要ポイント
1. 事業者の破綻リスク
⚠️ 最重要:レンディングは分別管理の対象外
事業者が破綻した場合、資産が返還されないリスクがあります。
対策:
- 全資産を1つのサービスに集中させない
- 定期的に利益確定(一部返還)を検討
- 事業者の財務状況を確認
- 特に新しいサービス(スマートクリプトレンディング等)は慎重に
- 国内取引所(BITPOINT等)のレンディングと分散投資
2. 高利回りの持続可能性
投資の世界では「年利3%が普通、5%はすごい、10%以上は超ハイリスクか詐欺案件」と言われます。
年利10%超のサービスは今回の規制で影響を受ける可能性がありますが、すぐに利率が変わるわけではありません。
レンディングサービスを選ぶ際のチェックポイント:
- 運営実績(何年運営しているか)
- 運営会社の透明性(情報開示の充実度)
- 出金実績(実際に引き出せるか)
- 分別管理の有無
私がNEXOを3.5年使ってきた理由も、これらの点を総合的に判断した結果です。
重要: どのサービスを選ぶにしても、全資産を一つに集中させず、分散投資を心がけましょう。
3. 価格変動リスク
⚠️ 重要:レンディングもステーキングも、暗号資産である以上、価格変動リスクから逃れられません。
高い利回りを得ても、元本となる暗号資産の価格が下落すれば、トータルでは損失となる可能性があります。
ただし、逆もまた真なり。価格が上昇すれば、インカムゲイン(利息収益)とキャピタルゲイン(値上がり益)の両方で大きな利益を得られます。
私の実体験:ATOMステーキングの成功と失敗
ネガティブシナリオ:高値掴みの場合(私の現状)
- 購入時:ATOM価格が高値圏(約1,500円/ATOM)
- 投資額:数万円(ポートフォリオの数%)
- 年利20%のステーキング開始
- → その後、ATOM価格が50%下落(750円/ATOM)
- → 年利20%の利息(年間150円/ATOM相当)
- → しかし価格下落(-750円/ATOM)の方が大きい
- 結果:元本割れ継続中
購入タイミングが最悪でした。チャートを見ると、ストキャスティクスRSIは「買われすぎゾーン」の上部、しかもデッドクロス直後。年利20%の魅力に目が眩み、テクニカル指標を無視した結果です。
ポジティブシナリオ:底値で購入できた場合(または今後の価格回復)
もし底値圏(750円/ATOM)で購入できていれば:
- インカムゲイン:年利20%の利息(150円/ATOM相当)
- キャピタルゲイン:価格が1,500円に回復(+750円/ATOM)
- 結果:トータルで+900円/ATOM(元本の120%増)
現在の含み損も、価格が回復すれば逆転の可能性があります。これが「長期保有×ステーキング」の考え方です。
📊 価格変動リスクの比較
| 銘柄 | 年利 | 価格変動リスク | 私の実体験 | 総合評価 |
|---|---|---|---|---|
| USDT/USDC | 8-16% | 極めて低い | 価格安定で利益確実 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| BTC | 3-8% | 中程度 | NEXO運用は順調 | ⭐⭐⭐⭐ |
| ETH | 3-8% | 中程度 | NEXO運用は順調 | ⭐⭐⭐⭐ |
| SOL | 3-8% | 高い | NEXO運用は順調 | ⭐⭐⭐ |
| DOGE | 0.1-3% | 高い | NEXO運用は順調 | ⭐⭐ |
| ATOM / DOT | 15-22% | 非常に高い | 元本割れ中 | ⭐ |
💡 学んだ教訓と実践的アドバイス
1. 利回りが高い = リスクも高いが、リターンも高い可能性
- ステーキング年利20%のATOMは、価格上昇すれば最強
- しかし、高値掴みすると悲惨
- 「年利20%」の魅力と「価格変動±50%以上」のリスクはセット
2. 購入タイミングが全て
- 高値掴みをしてしまうと、どんなに高利回りでも元本割れする
- 底値で購入できれば、インカムとキャピタルの両取りで大勝利
- 問題:底値がいつなのか、誰にも分からない
3. まずは少額で試す(最重要)
- 私のATOM/DOT投資は各数万円程度(ポートフォリオの数%)
- 少額だからこそ「実験的」に試せた
- 元本割れしても「勉強代」と割り切れる金額に抑える
- 大金を投じる前に、必ず少額でテストする
4. 地味でも確実な方が、長期的には勝つ
- NEXO年利8%のBTC/ETHレンディング:地味だが着実に利益(3.5年で2,600ドル)
- ATOM年利20%のステーキング:魅力的だが、タイミング次第で天国と地獄
- ステーブルコイン(USDT/USDC)年利8-10%:価格変動リスクなしで確実
これから始める方へ
高利回りステーキングを検討するなら:
✅ まずは少額(数万円程度、ポートフォリオの数%)で試す ← 最重要
✅ 価格が下落局面で購入する(高値掴みしない)
✅ 長期保有の覚悟を持つ(短期で利益を期待しない)
✅ 元本割れしても「勉強代」と割り切れる金額に抑える
安定志向なら:
✅ ステーブルコイン(USDT/USDC)のレンディング(年利8-15%、価格変動リスクなし)
✅ BTC/ETHのレンディング(年利3-8%、比較的安定)
✅ 国内取引所のレンディング(年利3-5%、最も安全)
6-3. 今後のタイムライン
- 2025年12月:報告書取りまとめ
- 2026年:法案提出・審議
- 2026年後半~2027年:法施行
- 法施行後:経過措置期間(3~6ヶ月程度)

⚠️ 重要: 2026年11月までの施行予定のため、現時点(2025年11月)から約1年の時間的猶予があります。慌てて対応する必要はありません。
7. 私の今後の戦略(NEXOユーザーとして)
3.5年間NEXOでレンディングを実践してきた立場から、今後の戦略を共有します。
7-1. 短期戦略(~2026年3月)
情報収集の継続
- ✅ 金融庁の報告書(12月)を精読
- ✅ 業界団体の動向をフォロー
- ✅ NEXOからの公式アナウンスに注目
国内サービスの試験運用
- ✅ ビットレンディングで少額(10万円程度)を試験的に運用
- ✅ 規制対応後のサービス品質を確認
- ⚠️ スマートクリプトレンディングは規制リスクが高いため様子見
- ✅ BITPOINTのレンディングも併用を検討(既に規制準拠)
NEXOでの運用
- ✅ 基本的には現状維持
- ✅ 規制の動向を見ながら柔軟に対応
7-2. 中期戦略(2026年~)
分散投資の徹底
- 海外1本依存から、国内サービスとの併用へ
- 複数サービスでの分散運用
- 高利回り(10%超)サービスは影響を受ける可能性を考慮
- 国内取引所(BITPOINT等)の安定的なレンディングを基盤に

利回り期待値の調整
- 年利10%超の時代は終わる可能性を想定
- 6-8%程度の利回りでも満足できる資産配分に
- 国内取引所の3-5%でも十分と考える
ステーキングの活用
- ATOM、DOT、FLR等の高利率ステーキングを併用(少額で)
- 規制の影響を受けにくいステーキングを戦略の柱に
- ただし価格変動リスクを十分理解した上で
代替運用方法の研究
- ステーキング(レンディングより規制が緩い)
- DeFiレンディング(リスク高いが規制対象外)
7-3. 長期戦略(2027年~)
規制に適応したレンディング継続
- 金商法に準拠した健全なサービスを選択
- 低利回りでも安全性を優先
- 国内取引所のレンディングを中心に運用
ブログでの情報発信継続
- 規制変化の実体験を読者と共有
- 新しい運用戦略の開発と共有
8. まとめ:冷静に、しかし注意深く情報収集を
重要ポイント
1. 金商法適用は「規制強化」だが「禁止」ではない
- レンディング自体がなくなるわけではない
- より健全な市場環境が整う可能性もある
- 2026年11月までの施行予定のため、現時点(2025年11月)から約1年の時間的猶予がある
2. 高利回りサービスは影響を受ける可能性
- 年利10%超のサービスは特に注視
- 年利15%のスマートクリプトレンディングは最も影響大の可能性
- 利率低下の可能性を念頭に置く
3. 海外サービス(NEXO等)は規制のグレーゾーン
- NEXOは実質的に完全日本語対応のサービス
- 規制リスクはあるが、現時点で慌てる必要はない
- 金融庁の報告書(12月)を待って判断
- 当面は様子見で問題ないと考えます
4. ステーキングは規制対象外
- ATOM、DOT、FLR等の高利率ステーキングは影響なし
- レンディング規制後の有力な選択肢
- ただし価格変動リスクは十分理解すべき
- 少額(ポートフォリオの数%)から始めるのが賢明
5. 分散投資とリスク管理が重要
- 1つのサービスに全額を預けない
- 定期的な状況確認
- 特に新しい高利回りサービスは慎重に
- 国内取引所のレンディングとの併用がおすすめ
サービス別の対応方針
📝 情報収集を継続(全サービス共通):
すべてのレンディングサービス利用者は、金融庁の報告書(12月発表予定)を注視すべきですが、慌てて出金する必要はありません。
⚠️ 特に注視すべきサービス:
スマートクリプトレンディング利用者(年利15%、新サービス)
- 規制の影響を最も大きく受ける可能性
- 2025年11月時点では、少なくとも1年以上の時間的猶予がある
- 対応方針: 報告書の内容を見てから判断で十分。今すぐの出金は不要
PBR Lending利用者(年利12%)
- 年利12%も規制で影響を受ける可能性
- 対応方針: 情報収集を続けながら、2026年前半に方針を決めても遅くない
ビットレンディング利用者(年利8-10%)
- 規制の影響はあるが、対応力もありそう
- 対応方針: 当面は様子見で問題なし
✅ 影響が限定的なサービス:
BITPOINT等の国内取引所レンディング利用者
- 既に規制準拠のため、影響は限定的
- 対応方針: 特別な対応は不要
NEXO等の海外サービス利用者
- 規制のグレーゾーンだが、今すぐの影響はない
- 対応方針: 報告書(12月)を待って判断
行動提案
今すぐやるべきこと:
- 現在の運用状況を正確に把握
- 各サービスの途中解約条件を確認(いざという時のために)
- 金融庁の報告書(12月発表予定)をチェックする準備
- このブログをブックマークして、続報を待つ
- BITPOINTなど国内でのレンディング開設も検討(既に規制準拠で安心)
- ステーキング(アルトコイン全般)も選択肢に入れる(少額から)

今は必要ないこと:
- ❌ 慌ててレンディングを解約
- ❌ 全額を出金
- ❌ サービスを乗り換える
2026年までにやるべきこと:
- 金融庁の報告書(12月)を精読
- 各サービスの対応方針を確認
- 必要に応じてポートフォリオの見直し
- 利回り期待値の調整(6-8%程度、または3-5%でも可)
長期的に考えるべきこと:
- 暗号資産全体の投資戦略の再構築
- レンディング以外の運用方法の研究
- 規制環境の変化に柔軟に対応できる体制作り
重要なメッセージ
🔴 規制 = サービス終了ではありません
今回の規制強化は:
- ✅ より健全な市場を作るための制度整備
- ✅ 利用者保護の強化
- ✅ 事業者への監督強化
- ❌ レンディングサービスの禁止ではない
したがって:
- 慌てて出金する必要はない
- 冷静に情報収集を続ける
- 報告書の内容を見てから判断しても十分間に合う
- 2026年11月までの施行予定のため、現時点(2025年11月)から約1年の時間的猶予がある
⚠️ ただし、注意すべきポイント:
- 高利回りサービス(年利10%超)は利率が下がる可能性
- 新しいサービス(スマートクリプトレンディング等)は対応が難しい可能性
- 海外サービス(NEXO等)は規制の動向次第
💡 賢い対応:
- 今は様子見
- 報告書(12月)で具体的な規制内容を確認
- 2026年前半に方針を決定
- 法施行後も経過措置期間があるはず
最後に
この規制強化は、短期的には利用者にとってネガティブに見えるかもしれません。しかし、長期的には暗号資産レンディング市場の健全化につながり、より安心して利用できる環境が整う可能性もあります。
私自身、NEXOでの3.5年間の運用経験を活かしながら、この変化に適応していくつもりです。
特に年利10%を超える高利回りサービスを利用している方は、今回の規制強化を真剣に受け止め、情報収集を継続すべきでしょう。ただし、慌てて全額出金する必要はありません。
一方で、BITPOINTのような国内取引所のレンディングサービスは、既に金融庁の監督下で運営されており、今回の規制変更の影響は限定的と予想されます。高利回りを追求するよりも、安定性を重視する運用にシフトする良い機会かもしれません。
なお、ステーキング(高利回りアルトコイン等)は今回の規制対象外ですが、私自身がATOM/DOTで元本割れしている実体験が示すように、価格変動リスクは極めて大きいものです。検討する場合は、必ず少額(ポートフォリオの数%程度)から始め、大金を投じないことが重要です。
このブログでは、今後も規制の進展状況や、私自身の対応策について継続的に情報発信していきます。
年内の報告書取りまとめが最初の重要なマイルストーンです。一緒に注視していきましょう。
📌 この記事の色分けについて
この記事では、重要度に応じて以下のように色分けしています:
- 🔴 赤のアンダーライン:緊急性・リスク・即座に理解すべき重要事項
- 🟡 黄色のアンダーライン:注意・警告・中程度の重要性
- 🔵 青のアンダーライン:安心材料・ポジティブ情報・推奨事項



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